私の留学のきっかけ

私は、2015年≪第9回横浜国際音楽コンクール≫にて、パリ・エコール・ノルマル音楽院奨学金受賞を光栄にもいただくことができ、翌年2016年9月23日羽田国際空港10:35発パリ行きに乗り、パリへと向かいました。

私がフランスに行ったのはこれが初めてではありません。一回目は2015年8月にカウンターテナーの友達に声をかけて頂き、パリに一週間レッスンを受けに行きました。しかし、この旅行日程は今思うととてもハードでした。これでもかといろいろな観光名所に行き、レッスンも受けに何度かバロック専門の先生のご自宅に行き、パリをゆっくりと楽しむというよりは怒涛のように動いていました。そして日本に帰ってきた二日後に第9回横浜国際音楽コンクールの予選、そして、その一週間後に本選でした。このコンクールでは主に椿姫のアリアを除いてバロックでプログラムを作りました。

予選
Händel : Messiah “Every valley shall be exalted”
Verdi:La traviata “Lunge da lei… de miei bollenti spiriti”

本選
Händel:Atalanta “Care selve”
Vivaldi : Il Giustino “Vanne si, superba, va”

周りの方々はヴェルディやプッチーニなどを歌う方々が多く、バロックがメインの方はいませんでした。私は自分が活かせるものは何かと考えたときにバロックだと感じ、さらにコンクール前にバロックの聖地でもあるフランスに行くと考えたときに、バロックの素晴らしさを直に日本で表現できるのではこのプログラムではないかと思いました。

帰国後二日後に、ヘンデルとヴェルディを歌い無事に合格。
その一週間後に本選。ヘンデルのオペラアリア、とてもメロディーが綺麗ですが、繊細に歌うのがとっても大変でした。二曲目はVivardiのオペラアリア。これは本当にかっこいいです!!
優しい音楽と、激しい音楽で緩急をつけ歌わさせていただきました。
結果、光栄にも一位を頂き、後日エコールノルマル音楽院の授業料全額免除を頂けることになり、念願の留学が決まりました。

つづく

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